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story

多摩川サンセット

三十代半ばいまだバイト生活の敦司(舟見和利)と一郎(星能豊)は今日も多摩川で暇を持て余していた。 酔いどれ夫婦(山家浩、小林美萌)に、ジョギング女(鈴木正子)…いつもの見慣れた風景だ。 腹を空かせた二人は、敦司の友人の渡辺を訪ねるが、そこには謎の女蓮美(松井美帆)の姿があった。打ち解けない空気の中、 三人は食事をともにし花火大会に参加する。しかし、翌日二人の前から蓮美は消えているのだった…お前は一体誰なんだ。 あんたこそ一体何なのよ。唐突の別れ、多摩川はサンセット、二人は多摩川を渡れなかった。

多摩川サンセット —ここより何処かへ—

三十半ばいまだバイト生活の敦司(舟見和利)は今日も多摩川で暇を持て余していた。同じく多摩川仲間の一郎(星能豊)は再起を図るために田舎に帰ると言う。 二人は最後の時間に、見ず知らずのサチコ(松井美帆)を乗せてドライブに繰り出した…茅ヶ崎でサチコが妊婦であることを知り、 江ノ島でロクでもない旦那から逃げてきたことを知り、サチコから逃げようとする二人だったが、羽田に着く頃には、いつの間にか心通わせているのだった。 別れはいつも唐突に、多摩川はサンセット、ここより何処かへ、二人は車を走らすのだった。
about the movie

「多摩川サンセット」によせて —監督コメントー

シリーズ『タマサン』(多摩川サンセット、多摩川サンセット ここより何処かへ)は、30を過ぎて定職をもたず多摩川を憩いの場とする主人公敦司と一郎が、 毎回突然出会う女に翻弄されつつ心通わせるも、やがて唐突に別れを迎えるという物語を軸としています。いつも同じキャラクターが登場しますが(ヒロインのみ新キャラクター)、 それぞれの物語は独立したものになります。大袈裟な言い方になりますが、人と別れる度、私はその人を想い、自分の行いを振り返り、後悔してきました。 言い換えれば、別れこそ人生なのであり、人生とは映画なので、私はこれからもそのことを何度も何度も描いていくのでしょう。シリーズ『タマサン』は、私の最も身近な場所で、 ファミリーとも呼ぶべきザンパノシアター常連の役者とともに作るライフワークのような作品です。『タマサン』次回作は構想中です。劇中の一郎同じく星能君は田舎に帰ってしまったので、 次回作は一郎不在⁈ もしくは遠方ロケもあるかもしれず…幾つかのルールを守りつつシリーズを作り続けることが出来れば、作り手としてこんなに幸せなことはありません。